アルファグランデ千桜タワー

物件特徴

〇住居・店舗・事務所・生活支援施設を擁する、千代田区との一体複合開発。
〇都営新宿線「岩本町」駅から、徒歩1分の免震タワーレジデンス。
〇13駅・13路線利用可能。都心、空港へ快適につながる高い交通利便性。
〇東京駅1.5km圏でありながら、生活利便施設が身近に広がる住環境。

建物概要

用途地域 商業地域
地域・地区 防火地域・駐車場整備地区
法定容積率 600%
法定建蔽率 80%
敷地面積  3,428.28㎡
建築面積 1,414.15㎡
延床面積 26,971.61㎡
前面道路幅員 北側約11m・西側約11m・南側約6m
高さ/最高高さ 82.37m/88.12m
建物用途 〇共同住宅 276戸(賃貸:65戸、分譲:185戸、事業協力者:26戸) 〇店舗・事務所 5区画 〇自動車修理工場 1区画
駐車場台数/駐輪場台数 76台/227台
構造・規模 鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造 基礎免震構造 地上25階建て
杭地業 杭基礎場所打ちコンクリート杭28本 深さ:30.3m
特殊工法 FTパイル 基礎免震 PC積層工法
免震装置 天然ゴム系積層ゴム支承20基 弾性すべり支承5基 オイルダンパー8基

開発概要

🌸土地の歴史

 本計画地は北辰一刀流の開祖・千葉周作が1825年(文政8年)に当時日本橋品川町にあった剣術道場「玄武館」を移転し新しい道場を構えた場所です。門弟その数3,600人余という玄武館は、江戸三大道場のひとつともいわれ、同門には坂本龍馬、清川八郎、山岡鉄舟など、幕末に活躍した志士たちがいます。またその西隣には儒者・東條一堂の「瑶池塾」があり、諸生に儒学と詩文を教授。こちらもやはり多くの名志士を輩出してきました。江戸の世には武士、職人、商人が混じりあって生活していたこの地は、新時代を目前としたその頃、若き志士や子供たちが飛躍に向けて文武を練る場所となっていたのです。

 学問と武芸が栄えたこの地の周辺は、江戸時代以前より桜の景勝地としても知られており、春になって咲き誇る柳桜を人々は愛でてきました。人々が愛した桜を名に持つ「桜池小学校」は新しい学制が敷かれた当時、最も新しく誕生した公立小学校のひとつでした。1882年(明治15年)、「桜池小学校」と近隣の「千代田小学校」を母体として「千桜小学校」は誕生、その後統廃合により千桜小学校は廃校となってしまいましたが、千代田区との隣接する民間地権者の敷地を合わせて、官民一体複合開発計画にて活用される運びとなりました。

 

🌸事業主旨

 2010年(平成22年)千代田区は、区所有の旧千桜小学校跡地と、隣接する旧千桜小学校隣接地共同建替え協議会会員が協議を有する民有地を合わせた土地を一体的に、区営と民営を2つの住宅棟を開発するという「(仮称)神田東松下町計画」の民間住宅棟開発事業者の募集を開始。この計画は住宅供給に加え、生活利便施設の誘致や広場の確保などにより、定住人口の増加と新たな地域コミュニティの創出を目指していました。これらの要望に対し、周辺環境に配慮し高さを抑えた設計を行ったこと、区営棟との間の800㎡の広場に加え西側にも700㎡の広場を確保したこと、事業計画と定期借地・信託のスキーム、免震構造の採用などが総合的に評価を受け、スターツグループが事業者に選定され、民間住宅棟の開発を行いました。

 尚、(株)グッド代表葛西は建替協議会代表として区・事業者・地権者の取りまとめ連絡調整などに努力しました。

 

🌸計画の特徴

 本計画は、玄武館・瑶池塾、そして千桜小学校と、かつてこの地が地域のコミュニティの中心であったように、ここに住まう人や地域の人が自然と集い、憩い、ふれあうことができるようにとの思いのもと設計されています。空地率約55%にもなる東西に配置された約1,500㎡の広場は本計画の最大の特徴のひとつです。西側広場は普段は全面道路と合わせて幅約22mの広がりある憩いの空間を提供しますが、災害時には避難場所として利用できるよう防災機能も備えられています。東側広場には玄武館・瑶池塾跡の石碑を移設するなど、この街の歴史を今に伝える空間となることを目指しています。また定期借地権を信託することで74年という長期にわたる事業に安定性をもたらしました。末永く安心して住みつづけていただけることも、本計画の特徴のひとつとなっています。

 

【免震構造・地域の防災】

 本計画は免震構造を採用し、地震に強い建物となっています。震災時には建物損壊を軽減することはもちろんですが、敷地内には生活用水として使える井戸、かまどとして利用できるベンチ、またマンホールトイレも配置しました。災害時には住民だけでなく地域にとっての防災の拠点となるように計画されています。